デイトレードで頑張って利益を出そうとしているのに、手数料がかさんで結果的に損失を抱えてしまう…そんな経験はありませんか?
デイトレードは短期的な取引で利益を狙うスタイルですが、取引の頻度が高い分、手数料が積み重なるリスクも大きいです。しっかり利益を出すためには、手数料負けを避けることが重要なポイントとなります。
「どうやったら手数料を抑えて、しっかり利益を手にできるのか?」そんな疑問を持つ方に向けて、デイトレードで手数料負けを防ぐ方法を詳しく解説していきます。証券会社の選び方から、取引の回数を減らす工夫まで、すぐに実践できるポイントをまとめました。
この記事を参考に、無駄な手数料を削減し、デイトレードでの勝利を積み重ねていきましょう!
デイトレードにおける手数料負けとは?
手数料負けとは、デイトレードで売買ごとに発生する手数料が、トレードによって得た利益を上回り、結果的に損失を出してしまうことを指します。
どれだけ取引で利益を出しても、手数料がその利益を上回ってしまうと、最終的にはマイナスになってしまうのです。
デイトレードの特徴と手数料負けの原因
デイトレードは、1日の中で何度も取引を行うため、中長期投資に比べて取引回数が増える傾向があります。そのため、手数料も頻繁に発生しやすく、「気にせず取引していたら、気づけば手数料負けしていた」という状況が起こりやすいのです。
参考:私のデイトレード手法紹介
デイトレードで手数料負けが発生する主な原因
デイトレードで手数料負けが発生する理由は、主に次の3つです。
1. 手数料が高額すぎる
デイトレードで手数料負けが生じる一つの要因は、手数料が高すぎることです。取引でどれだけ利益を出しても、手数料がその利益を上回るようでは結局損をしてしまいます。
手数料が高いほど、それに見合うだけの利益を確保する必要があり、結果として勝つためのハードルが上がります。各証券会社で手数料は異なるため、自分が得ている利益と比較して手数料が高すぎないかを確認することが重要です。
2. 取引回数が多すぎること
取引を頻繁に行いすぎることも、手数料負けの原因です。取引のたびに手数料が発生するため、取引回数が多いほど手数料もかさんでしまいます。
特に、デイトレードの中でもスキャルピングのように短期間で頻繁に取引を行う手法では、手数料が積み重なり、最終的に手数料負けに繋がることがあります。
3. 利益が少なすぎること
狙う利益が少なすぎるのも手数料負けの一因です。例えば、手数料が**5%で、利益が3%**の場合、利益より手数料のほうが大きくなってしまい、手数料負けに陥ります。
デイトレードは小さな利益を積み重ねることが基本ですが、利益があまりにも小さいと手数料をカバーできず、結果的に損失となる可能性が高まります。利益確定の基準が、手数料を超える水準にあるかを確認することが大切です。
デイトレードで手数料負けを避けるための重要ポイント
デイトレードで勝利を収めるためには、手数料負けを防ぐための要点をしっかり押さえる必要があります。
手数料負けの原因は、主に「手数料が高すぎる」か「利益が小さすぎる」のいずれかです。ここでは、どうすれば手数料負けを防げるのか、具体的な対策を考えてみましょう。
1. 手数料が安い証券会社を利用する
手数料負けを回避するためには、まずは手数料の安い証券会社を選ぶことが重要です。証券会社によって手数料の違いがあり、その差がデイトレードの結果を左右する可能性もあるため、手数料が適切かをチェックしましょう。
手数料が高い証券会社よりも、手数料の安いところを選ぶ方が、手数料負けのリスクを抑えられます。また、1回ごとの取引手数料か、1日の定額制かという点も比較して選ぶと良いでしょう。
2. 定額制プランの検討も視野に入れる
もし取引回数が多いデイトレードを行っているのであれば、定額制プランの検討もおすすめです。例えば、SBI証券や楽天証券などでは、手数料が0円のプランもあり、そのような証券会社で取引をすることでコスト削減が可能になります。
自分が使いたい証券会社の手数料プランを確認し、最適な選択をしましょう。
3. 手数料よりも利益を優先する
手数料負けを防ぐためには、取引で手数料<利益の関係を意識することが重要です。例えば、手数料が取引額の5%であれば、それ以上の利益を確保しなければ勝つことは難しいです。
手数料は買いと売りの両方で発生するため、利益確定のラインを手数料を上回る水準に設定することが必要です。
4. 不必要な取引を減らす
実際に、証券会社の手数料がどうなっているのか比較してみましょう。
Company | 1約定ごと 10万円 | 1約定ごと 20万円 | 1約定ごと 50万円 | 1約定ごと 100万円 | 1日定額制 10万円 | 1日定額制 50万円 | 1日定額制 100万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
楽天証券 楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
マネックス証券 Monex証券 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 550円 | 550円 | 550円 |
auカブコム証券 au Kabucorn証券 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 550円 | 550円 | 550円 |
松井証券 松井証券 | – | – | – | – | 0円 | 0円 | 1,100円 |
SBIネオトレード証券 SBI Neotrade証券 | 88円 | 100円 | 198円 | 374円 | 0円 | 0円 | 0円 |
GMOクリック証券 GMO Click証券 | 90円 | 100円 | 260円 | 460円 | 0円 | 0円 | 0円 |
岡三オンライン 岡山在銘 | 108円 | 220円 | 385円 | 660円 | 0円 | 0円 | 0円 |
DMM株 | 88円 | 106円 | 198円 | 374円 | – | – | – |
STREAM | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
内藤証券(ネット取引) Net取引 | 183円 | 419円 | 419円 | 754円 | 199円 | 451円 | 828円 |
大和コネクト証券 大和互聯証券 | 33円 | 66円 | 165円 | 330円 | – | – | – |
無駄な取引はできるだけ避けるべきです。利益が小さい取引や、損失を抱えた取引を繰り返すほど、手数料負けを引き起こしやすくなります。無駄な取引回数が増えれば増えるほど、手数料の負担が大きくなってしまうのです。
デイトレードで勝つためには、手数料負担を抑えつつ、質の高い取引を行うことがポイントです。取引の量より質を意識して、無駄なトレードを減らし、効率的に利益を狙いましょう。
参考:損失確定の極意|三井住友
5. 定額制プランの検討も重要
もしデイトレードをする中で取引回数が多い場合は、定額制プランの利用も考慮する価値があります。
ただし、SBI証券や楽天証券など、もともと手数料が0円の証券会社で問題なく取引ができるなら、そちらを利用するのも一つの手です。
自分に合った証券会社を選ぶ際には、手数料の安さを基準に、総合的に検討することが大切です。
6. 手数料より利益を優先する意識を持つ
デイトレードで手数料負けを避けるためには、常に「手数料<利益」という意識を持つことが重要です。
例えば、手数料が取引額の5%かかる場合、利益はその手数料を上回る水準に設定しなければ、取引で勝つことはできません。
特に注意したいのは、手数料は買いと売りの両方で発生するという点です。
例えば、100円の銘柄を購入した後、105円で売却して5円の利益が出たとします。この場合、利益率は5%です。
しかし、手数料が買いと売りそれぞれにかかるため、買い時に5円、売り時に5.25円の手数料が発生し、合計10.25円の手数料が必要となります。
この場合、利益は5円しかないため、手数料負けが発生してしまいます。
そのため、常に「手数料が利益を上回らない」ように意識し、適切なタイミングで利益を確定することが重要です。
7. 不要な取引を減らすことがカギ
無駄な取引はできるだけ減らすようにしましょう。
小さな利益しか見込めない取引や、損失を抱えたままの取引が増えると、その分だけデイトレードでの手数料負けが発生しやすくなります。取引回数が無駄に多いと、それに伴い手数料の負担が大きくなり、結果的に利益を圧迫する可能性があります。
デイトレードで勝ち続けるためには、いかにして手数料の負担を軽減しつつ、利益を確保できるかが重要です。
取引の数ではなく、質を重視することが大切です。日々のトレードで技術を磨き、無駄な取引はできるだけ減らしていくことが勝利への近道となります。
手数料負けするうちは空売りは避けるべき
手数料負けをしている間は、空売りは控えることをおすすめします。
空売りは、株価の下落時にも利益を狙える点がメリットですが、その分コストが高くつく手法でもあります。利益を安定して積み上げられていない状況で空売りを行うと、余計に損失が拡大するリスクがあるのです。
空売りには手数料以外のコストも発生
空売りには、手数料以外のコストもかかることを忘れてはいけません。たとえば、金利、貸株料、逆日歩など、通常の取引とは異なるさまざまな費用が発生します。
これらの追加コストがかかるため、通常の取引でも手数料負けしている状況で空売りを行うと、さらに手数料負けしやすくなってしまいます。
配当落調整金のリスクもある
さらに、空売りには配当落調整金というリスクも存在します。これは、配当金を受け取るのではなく、逆に支払う必要が出てくる可能性がある費用です。
空売りをする前に、まずは手数料負けをしないだけの利益を確保できる技術を身につけてから挑戦するのが賢明です。
初心者が注意すべき空売りのリスク
空売りには魅力がある一方で、初心者が見落としがちなリスクが潜んでいます。コストや配当調整金だけでなく、株価の急騰など予期しない動きに対応できないと、大きな損失を被る可能性があります。空売りは慎重に、十分な準備をしてから取り組むべきです。
まとめ:手数料負けを防ぐための基本ステップ
デイトレードで手数料負けしているなら、まずは自分がどれくらい手数料を支払っているかを把握しましょう。もし手数料が高すぎる場合は、手数料の低い証券会社に切り替えることを検討するべきです。
その上で、手数料を上回る利益を出すために、トレードの技術を磨きましょう。技術はすぐには身につきませんが、毎日勉強し、少しずつ実践を重ねることで成長できます。
継続的な学びと練習が成功の鍵です。もし仲間と一緒に学びたいのであれば、同じような志を持つ人々と株の技術を学べる場も活用すると良いでしょう。